ウォールフラワー 【映画 : 8】
おはようございます。
ゆーまです。
日々読んだ本や見た映画で感じたことを気ままに記録しています。
今日の映画は
【ウォールフラワー - スティーブン・チョボスキー】
「wonderー君は太陽」を手がけた監督なんですね。
あの映画も好きな映画でした。
壁際の目立たない花「ウォールフラワー」である冴えない主人公が、ふとしたことからイケイケな友人ができ「居場所」を見つける物語。
主人公は過去のトラウマに悩まされ、陽気な登場人物たちももちろん完璧ではないようである。
高校入学の一年間に起こった、人生の転機となるような物語。
「居場所」が心の支えになること
幻覚に悩まされる主人公は、内気な性格で友達があまりいない高校生。
そんな中、陽気な兄妹と仲良くなった主人公は「居場所」があることで心が安定するように。
ランチを食べる友人がいるだけで人生が明るくなった。
気さくに人を受け入れてくれることによって、受け入れられた人の気持ちがどれだけ軽くなることだろう。
初めて行く場、知り合いのいない場、不安な時に最初に仲良くしてくれた人は強く覚えていることが多いですよね。
自分は友人が少ない方で、一人で活動することも多いのですが、それでも「居場所」が全くない訳ではありません。
家に帰れば家族がいるし、サークルにも友人がいる。友人のグループもいくつかあります。
例え一緒にいなくとも、何かあった時に支えになる存在がある安心感、たわいもないことでもコミュニケーションをとることで心安らぐこと。
外出自粛の今、そういう友人の存在を強く感じます。
家で一人でいることが多い中、たまに連絡をとるだけでも気分が晴れます。
深い友人の存在が、どこへ行こうとも心の支えとなるだろう。
会わずとも、連絡を取らずとも、そういった友人は本当に貴重な存在だと思う。
交流関係は変化する
映画では登場人物が多く出てきますが、メインの友人グループは主人公を入れて5人。
そのグループ内で、恋愛からの失恋や仲違いなど、いざこざがありながら形を変えて交流を続ける姿が描かれます。
男女グループだとその中で恋が生まれることはよくあること。
恋のもつれで仲が悪くなりグループがなくなってしまうことも。
友人関係はグループ化されることがほとんど。
そのせいか「省かれた」という感情や、むしろ「省かれたくない」といった帰属意識が生まれることもあります。
「居場所」によって心が安定しますが、それに固執しすぎてはよくない。
交流関係は変化するもの。
個人個人としても変化するし、関係性もずっと同じではありません。
時の流れで疎遠になることもあればむしろ交流が深まることもあります。
古くからの友人を大切にすることは大事ですし、新しい交流を深めることも大事です。
一つしか場がないと、それを失うわけにはいかず固執してしまうため、いくつか交流の場を持ち多方面に深い友人がいるのが望ましい。
物語の最後では、友人は皆卒業し離れ離れになってしまいます。
その時に離れてしまった友人に固執しすぎず、その交流関係を大切にしつつ新しい場に目を向けることが望ましいでしょう。
昔からずっと仲良しっていうのはもちろんとても素敵なことなんですけどね。
緊急事態宣言が終わり、みんなとまた会えるのが楽しみです。
「ウォールフラワー」って素敵な題名ですよね。
それでは。