スクール・オブ・ロック - リチャードリンクレイター 【映画:3 】
おはようございます。
現役東大生のゆーまです。
日々読んだ本や観た映画で感じたことを記録しています。
今日の映画は
お金のないバンドマンであるデューイ(ジャック・ブラック)は、ニセ教師として学校に忍び込びこむ。
指導する気のなかったデューイだが、子供たちに音楽の才能を見出しバンドを組む。
変人ではあるが、ロックへの愛は本物。
熱心な指導で子供たちを惹きつけ、子供たちはみるみる成長。
生徒には、それぞれ自分にあった役をつかせ責任を持たせる。
ガサツながらどこか繊細なシーンも描かれ、思わず「すごいな」と感心させられる。
非現実的でうまく進みすぎなように感じられたが、それを加味しても良い映画だった。
細かいことは気にせず痛快に
この映画は細かいところを気にすると楽しめない。
まず、子供たちが従順すぎる。
「バンドバトルで優勝すれば一生の栄光が勝ち取れる」
という言葉を鵜呑みに勉強せずバンドに打ち込む。
教室でのバンド練習もすごい。
毎日教室で演奏しているのだが、気づかれることなく進む。
アメリカの私立校ではあり得るのだろうか。
ただ、細かいところを超える良さがこの映画にはあった。
自分に自信がない子供たちが、音楽を通じて自己表現を身につけていく姿。
ロックの歴史や精神を面白おかしく説明し、それを子供たちは身につけて楽しさにハマっていく。
例え問題が起ころうともそれを音楽で解決する。
音楽の素晴らしさ、ロックの素晴らしさが伝わってきた。
私もベースギターの経験があり、その頃の感情がこの映画によって揺さぶられた。
最後のバンドバトルのシーンは誰しも興奮するだろう。
周りに馬鹿にされ親に反対されていた子供たちが圧巻の演奏を奏でる。
自信のなかった子供たちが自分を表現する術を身につけ人を惹きつける。
ただただかっこいい。
細かいことや矛盾点を気にしない映画もたまには良いですよね。
ハチャメチャで規模のすごいアクション映画だったり、B級のもはや笑えてくるような映画だったり、そう言う映画もたまに観たくなります。
難しいことを考えず「楽しかった!」と言える映画。
良いですね。
音楽ってやっぱり素晴らしい
作品名である「スクールオブロック」は、作中でのバンド名でもあります。
音楽の学校。
まさにその通りで、音楽の素晴らしさを教えてくれる映画でした。
音楽で興奮した経験、音楽に助けられた経験、音楽で心を通わせた経験は誰しもあるでしょう。
そんな音楽の良さを再確認させられました。
生徒の一人が作曲してきて、それが受け入れられみんなで演奏するシーンはなんとも言えない良さがありました。
自分の作るものはどうしても自信が持てない。
それが気さくに受け入れられる環境があればのびのび自分を発揮できる。
アーティストと言われるように、音楽家は芸術家。
音楽は自己表現である。
自己表現が減っている現代、そう言うものの魅力をより強く感じます。
私は趣味でダンスをしていますが、やはり表現者という者には何にも変えがたい魅力があります。
いけないことをしているハラハラ感、どんどん成長していくワクワク感などどこか童心をくすぐられる映画でした。
それでは。